育英費用特約

育英費用特約とは、子供を養っている人が自動車事故で死
亡、または重度の後遺障害を被ってしまった場合に、子育
てを支援するための保険金を支払ってくれる特約です。

 

現代子育て経済考」によると、出産から大学卒業まで
にかかる養育費は、平均で約1,640万円必要になります。

 

一家の大黒柱が死亡してしまったら、この
費用を捻出するのは非常に難しいでしょう。

 

そのような時に、この育英費用特約から保険金の支
払いがあれば遺された人も非常に心強いでしょう。

 

「育英費用特約で補償されるケース」

 

補償されるケース
・父親が自動車事故で死亡した。
・母親が歩行中に車に轢かれて後遺障害を負った。

 

なお、被保険者以外の同乗者であっても補償される
場合が多いですが、被保険者だけしか補償されない
場合もあり、保険会社によってその補償範囲が大き
く異なりますので加入の際は注意が必要です。

 

「育英費用特約の適用条件と補償対象」
この育英費用特約で補償されるためには、
以下の条件が満たされる必要があります。

 

・自動車事故で親権者である扶養者が死
亡、または重度の後遺症がを被った場合。

 

・人身傷害保険(保険会社によっては搭
乗者傷害)の対象となる事故であること。

 

基本的には車に搭乗中の事故が対象になりますが、人身傷害で
「車内+車外(歩行中や自転車搭乗中も補償)」するタイプに
加入している場合は、車を運転中以外の事故でも適用されます。

 

扶養されている子供の条件
・未婚(別居も可)
・年齢:15歳以下・18歳未満・19歳未満・22歳以下など
・在学中のみ

 

このように、支払いの対象となる子供の年齢には大きな差
があるため、この特約に加入する場合には自分の子供の年
齢と特約の条件もしっかりチェックする必要があります。

 

また、特約に加入した当時は条件に該当していたとし
ても、子供が年齢制限を超えたり、就職したような場
合は対象外になるため特約の解約手続きも必要です。

 

「育英費用特約の保険金額」
育英費用特約の保険金の支払い方法には2つのタイプがあります。

 

一つは保険金を一括で支払うタイプ
で、このタイプの保険会社が多いです。

 

一括定額払いの場合、子供一人当たり500万円という
パターンが多いですが、子供の年齢によって保険金額
が200万円〜650万円の間で変わる保険会社もあります。

 

もう一つは毎月定額を支払うタイプで、毎月5
万円/月の支払い、といった形になっています。

 

年齢に関係なく一括定額払いを行うタイプの場合、子供が
赤ちゃんでも中学生でも受け取れる保険金額は同じです。

 

しかし、毎月払いのタイプは子供が小さければ小さいほどト
ータルで受け取れる金額は大きくなりますので、子供がまだ
小さい場合には、毎月払いを選ぶといのも有用でしょう。

 

「育英費用特約の加入の必要性」
以上のように、育英費用特約は養ってくれる人が働けなく
なった場合に子育てに必要な費用をサポートしてくれる特
約ですが、この特約への加入は果たして必要でしょうか

 

同じように、扶養者が死亡するなどで収入がなくなってしまっ
た場合に一定金額を支払ってくれる保険としては、学資保険や
生命保険がありますが、これらの保険と比較してみましょう。

項目 メリット デメリット
育英費用特約 保険料が安い 交通事故のみ補償
学資保険・生命保険 交通事故以外でも保障 保険料は高め


育英費用特約は交通事故にのみ特化しているため、その分保険料も安いです。

 

しかし交通事故以外では補償されませんし、人身傷害が
車内のみ補償のタイプの場合は、歩行中や自転車搭乗中
にひかれて死亡したようなケースは補償されません。

 

このように、育英費用特約は補償される範囲が非常に狭い
ため、基本的には学資保険や生命保険の保障を充実させた
方がより良い保障を受けられる可能性は高いと言えます。

 

また、死亡の場合は公的年金(国民年金・厚生
年金)からも遺族年金を受けることもできます。

 

そのため、もし扶養者が学資保険や生命保険に加入してお
り、その後収入がなくても子供の就学・進学、生活に支障
がないだけの保険金を受け取れるのであれば、別途自動車
保険で育英費用特約に加入する必要はないでしょう。

 

ただし、この特約の保険料は年に数百円程度で済むこともありま
すので、もし受給できる学資保険や生命保険の保険金が子育てに
必要な実際の金額に満たない場合や、念のため補償を手厚くして
おきたいという人は、この特約の加入を検討しても良いでしょう。